災害時、水洗トイレは使えない
災害対策は、備蓄食だけで万全ですか?!答えはNO!です。
見落としがちだけどとっても重要なこと、それは『トイレは我慢できない』ということ。一般的に1日の排尿回数は、5~7回と言われています。(昼間の排尿間隔:約3~5時間 冬場は間隔が短くなりがち)
断水や停電、排水管の破損、汚水処理施設の損壊などにより、水を流せない、トイレが使えない事態が発生します。
その時は、突然やってくる
その辺で用を足せるから大丈夫と思っているそこの貴方・・・
その日は、たまたまお腹を壊している日かもしれません。脂汗を流しながら寄せては返す生理現象にもだえ苦しむ、そんな日に災害が発生しないとも限りません。また、頻尿や腸疾患を抱えている方にとって、トイレが使えないは深刻な問題です。
健康を損なう我慢は、するべからず
「トイレが使えないなら、飲食を控えるわ・・・・」という方がいます。これはお勧めしません。人の体は約60%が水分で形成されています。体の水分や栄養素が減少することにより、様々な健康被害のリスクがあります。適度な水分・栄養補給が大切です。
仮設トイレ設置までにおよそ3~7日
東日本大震災時は、仮設トイレが設置されるまでに最短のエリアで3日、半数以上のエリアでは7日間以上かかりました。最長では65日を要した地域もあります。また水道の復旧には3日~3週間程度、下水処理やし尿処理場の復旧には、3か月~12か月を要したというデータもあります。
悪臭と汚物でトイレは溢れる
仮設トイレがない、水も流せない、でも尿意や便意は襲ってきます。背に腹は代えられず、流すことのできないトイレで用を足す、これが現実となります。流せない汚物は溜まりに溜まり悪臭を放ち、無理に流そうとすれば紙詰まりを起こし、最悪の場合汚水が逆流してくるなんて事態が発生します。不快な話で申し訳ございません。でもこれは被災地で実際に起こった事です。
仮設トイレは万全ではない
断水の環境下、仮設トイレの掃除は誰がどのように行うのでしょうか?不特定多数の人が昼夜問わず利用するトイレは、衛生面や治安の問題から女性や子供が利用し辛かったり、高齢者や障害を持たれた方たちの使用が困難、バキュームカー不足により便槽内が汚物で溢れ、使用不可能になったといったレポートがあります。また仮設トイレのある場所が遠くて自宅から通えないといった方々の問題もありました。
だから、備える
災害用トイレは、そんな悲惨な状態を解消する一つの手段です。商品にもよりますが、原理としては処理袋を便座に設置し、用を足したのち凝固剤で固め、処理袋ごとゴミとして処理をするという仕組みです。
汚物やペーパー類が便器にあふれ放題になる状態を回避することができます。災害時のみならず、水を使用できない時に重宝します。
通常使用するトイレに処理袋(黒色)と受袋(緑色)を設置した状態。使用後に凝固剤を投入。
簡易トイレに受袋を設置した状態。
使用後は凝固剤で汚物をしっかり固めることで臭いを軽減し、ごみ処理を容易に。
準備するトイレ回数の目安
最低3日間、できれば7日間程度のトイレの準備をお勧めします。女性が多い環境下では少し多めに換算しましょう。男性用、女性用が確保できればなお安心です。災害時はストレスで体調を崩しがちです。衛生状態が悪いと感染病など2次災害の発生にもつながります。人としての尊厳を保ち、復興への生きる希望を見出すために「清潔であること」は重要です。余裕を持った準備を心がけましょう。
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2023年10月更新